晩夏・大暑・第三十四候「桐始結花(きりはじめてはなむすぶ)」

お久しぶりです。二十四節気と七十二候についてお届けするこのページ、7月26日の今日は「晩夏」の「大暑」なかでも「桐始花結」にあたります。

二十四節気の「大暑」は文字通り一年で一番暑さの厳しく感じられる頃です。時々大雨が降り、蒸し暑くなります。鰻で知られる「土用の丑の日」もこの期間中にありますし、暑気払いと称してビヤガーデンなどでの集いもひときわ賑やかになる時節です。土用の丑については後程詳しくご紹介します。

 

第三十四候 「きり はじめて はな むすぶ」

桐の花が開くのは初夏です。薄紫色の花は盛夏を迎える今頃、卵型の実を結びます。花を見たことがないという方も、500円硬貨で意匠された釣鐘型の花はご存知ではないでしょうか。

この桐という植物は、古来より神聖な木とされ、神様の行事や大切な場面で用いられてきました。日本国政府の紋章も「五七の桐」ですので、その思いが込められているのがよくわかります。仏教とともに日本に中国から伝来した伝説の霊鳥、鳳凰はこの桐の木にだけ止まると言い伝えられていることでも有名です。神聖な木として伝統的に受け継がれてきた背景から、花言葉は「高尚」です。

そんな桐にちなむ七十二候の第三十四候ですが、期間としては7月22日から27日頃をさします。2019年の土用の丑は7月27日ですので、ちょうどこの候にあてはまりますね。というわけで冒頭に紹介しました土用の丑の日や鰻についても、ご紹介致します。

まず、土用は立夏・立秋・立冬・立春の直前約18日間の期間をさす言葉です。昔の暦では日にちを十二支で数えていましたので、「土用の丑の日」は「土用の期間に訪れる丑の日」をあらわしています。いずれも季節の変わり目にあたり、特に夏は体調を崩しやすいため、夏のイメージが定着していったようです。

7世紀から8世紀に編纂された「万葉集」にはこんな歌があります。

「石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ むなぎ(鰻)とり召せ」

大伴家持(ootomonoyakamochi)

夏痩せには鰻を食べると良い、と石麻呂という人物に勧めている歌です。

鰻にはビタミンAやビタミンB群など疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれています。万葉の時代からこの令和元年に至る今日まで、鰻は日本人に愛され続けてきた食材なんですね。ちなみに土用の丑の日に鰻を食べる風習は、蘭学者の平賀源内によって広められたそうです。

今年の土用の丑の日は明日(7月27日)です。皆さんも夏バテ防止に鰻、いかがでしょうか。

 

 


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