24節気72候のお話 「立春」「雨水」編

1月は行く 2月は逃げる 3月は去る・・・

 

新年を迎えてからあわただしく過ぎる三か月をそのように表現しますが、これはなかなかうまく表現しているなあと思いますね。

関東でエドヒガンが開花する今頃、造園や園芸の世界では本格的な春のオンシーズンに入ると言われます。日が長くなり、日差しが春めく3月。まさに春の訪れを感じますが、実は暦の上では春は2月4日の立春からスタートしています。

2月には節分という年中行事がありますが、厳密には立春・立夏・立秋・立冬のそれぞれの前日すべてが節分に当たります。江戸時代以降は立春(2月4日)の前日が節切月日の大晦日として一般的となり、日本全国に豆まきのような伝統が残っていますが、本来はまさに季節を分け目が「節分」だったわけです。

(余談ですが、2月3日の節分になぜ豆を投げるのでしょうか?穀物には生命力と魔除けの呪力が備わっているという信仰に「魔目」「魔滅」の語呂合わせで一年の無病息災を願うという意味合いが込められているそうです。)

冬が終わり、徐々に春が始まる立春。旧暦ではこの立春から1年は始まるとされており、ここを正月としていました。冬と春の分かれる節目、節分の翌日。いわば春の初日なのです。寒さのピークだからこそ、春のスタートであるという考え方。これは中国で誕生した「24節気」の考えに基づいています。24節気はさらに1年365日を5日ずつに分け「24節気72候」というように分けられます。それぞれの候にはその時期独特の気候を言い当てた情緒ある表現があります。

(参考文献:晋遊舎ムック 七十二候がまるごとわかる本)

【立春】

2月4日~2月7日 「東風凍を解く」

2月8日~2月12日 「うぐいす鳴く」

2月13日~2月17日 「魚氷にあがる」・・・

 

【雨水】

2月18日~2月22日 「土が潤い起る」

2月23日~2月27日 「霞始めてたなびく」

2月28日~3月4日 「草木萌え動く」・・・

 

今後このボタニカル研究所のページではこの24節季72候についても随時紹介していきたいと思っています。風情季節感ある感性をお伝えできますように。

 

 


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